介護職は、日々の業務が多いことに加え、難しい対応や、急な仕事が増えることもある。そのため、体力的にも、メンタル的にも大変である。だから、そこに追加で、職場の人間関係でトラブルがあることは、ストレスの温床となりえるのだ。職場での円満な人間関係を保つために以下の3つのことを心がけよう。

1つ目は、一言で介護職と言っても介護に関する価値観に違いがあることを理解することである。同じ職場で働いていても、人はそれぞれの考えを持っている。そのため、仕事への考え方や、利用者への思いなど、全く同じ人間はいない。だから、自分の意思を発信することも大事であり、人の価値観を知ろうとする気持ちも大切なのだ。そして、お互いの考えを擦り合わせつつ、関係性を深めていかなければならない。

2つ目は、職員同士でのコミュニケーションである。利用者とのコミュニケーションはもちろんなのだが、介護職員同士のコミュニケーションも同じくらい重要である。お互いを知っていくことで、分かり合えることや強力し合えることは増えてくるだろう。また、仕事と仕事以外は分けるべきという考えもあるのだが、歓送迎会や新年会、忘年会といった節目で行われる職員の集まりから、仕事以外の話をして打ち解けることも良いかもしれない。

3つ目は、時には割り切った関係性を保つことである。人間誰しも相性の良い人もいれば、悪い人もいる。そして、相性の悪い人が職場にいることも少なからずあるだろう。そういう場合は無理に距離を詰め過ぎず、挨拶や質問など必要最低限での関わりをしていくことや、間に仲介の人をたてるなど、工夫をしながら関係性を作っていくことも重要になるのだ。