新人職員は、何も分からない状態なので、新しい職場はそれだけで、ストレスになる。先輩の職員にとっても、日々ハードな仕事をしている中で、新人に仕事を教えることは、ストレスになる。

人間関係を構築するためのコツの一つとして、教わる姿勢をきちんと見せる必要がある。最初から仕事を完璧にできる人はいないのが当たり前。しかし、一度教わったことを何度も聞くということをすると、先輩からの受けが悪くなり、進歩しないままでいると、いじめを受ける可能性も出てくる。最初は、できないことが当たり前だと思って、先輩からの教えをしっかりと聞き入れ、そのうえで、時間外も先輩たちの仕事を研究し、自分の中に取り入れる努力をする必要がある。仕事がハードなのに、時間外も仕事のことをするのは、つらいと思う人もいるかもしれないが、最初に努力をすることで仕事がスムーズにできるようになり、人間関係が良くなるのであれば、損はないはずだ。

介護の現場では、女性が多く働いている。ストレスフルな職場だと、職員同士のおしゃべりでストレス発散することもあるだろう。人は、他人の話を聞くより、自分の話を聞いてもらいたいと思っているものである。だからこそ、人の話を聞く力、つまり、傾聴がきちんとできる人は慕われるのである。これは、コミュニケーションが苦手だという人にとって、ハードルが低いので実践しやすいテクニックの一つだ。相手の話の腰を折らず、頷くことで、相手に話をきちんと聞いているということを知らせ、時折、話の内容に沿った質問を相手に投げかける。これらは職場だけでなく、プライベートでも役に立つ方法だ。積極的に傾聴を実践し、仕事仲間の信頼を得て、良い人間関係を構築しよう。